エアーズジャパンは新たなオプションとしてPLEK指板修正を導入いたします。

PLEKとは
ドイツで研究開発されたギターの指板を最適な状態にするための機械装置と技術のことです。PLEKは理想の指板を実現します。
PLEKの効果
PLEKで指板とフレットを修正すると、弦とギターが最大限に働くことができるようになるため、ギターの響きが良くなります。また各音の響きに偏りがなくなり、どのコードも美しく感じるでしょう。
指板が理想の反りの形になるため、バズを回避することができます。PLEKを使っていない状態よりも弦高を低く設定することもできるため、プレイヤーの希望に合わせて弾きやすくすることができます。
さらに、PLEKでは指板をコンパウンド・ラディアスに仕上げる事が出来ます。
コンパウンド・ラディアスとはロー・フレットではRが強い14Rの曲線でネックを握りやすくし、中間では16R,ハイ・フレットへ行くほど18RとRが平たくなっていくものです。これが理想のラディアスと言えます。なぜならナット幅が44ミリに対して14Fの部分は56ミリと指板は広くなって行くからなのです。(もちろん指板のRは16-20Rなど自在に設定可能)
弦は一直線なので,指板幅が広がる時に指板のラディアスも変化する必要があるのです。
コンパウンド・ラディアス指板のギターは弾きやすく,音も良く,まさに理想の指板と言えます。コンパウンド・ラディアスは手作業ではかなり難しい技術であり,これこそPLEKが必要な技術と言えます。
今やPLEKは世界標準となっています。これからもギターには欠かせないアイテムです。
PLEKの有意性
なぜPLEKという機械が理想の指板作りに必要なのでしょうか。
それは、例えば職人が指板を完全なトレートに作ったとしても、弦を張るとおよそ70キロの力がかかります。そのためダブテイル・ジョイント(ネックとネック・ブロックをアリ溝で組む方法)では14フレットの角度が僅かに変化します。これにより、なかなか理想の状態にはなりません。
ではPLEKは、これらの難問をどのように解決するのでしょうか。
PLEKではまず、弦を張った状態で指板・フレットを精密に測定します。
通常の状態の数値と、さらにそのギターにとって理想となる数値を導き出します。
ついで、弦を外して測定し、PLEKのシステムが弦の有無による差を計算します。
そして、指板とフレットを弦を張ったとき理想の状態になるよう削ります。PLEKの公式サイトでは1/1000mmという精度で作業出来ると言います。
実際に下の図にあるように指板のカーブも1/100ミリの精度で現在の状態を知ることが出来ます。グリーンが理想のラインで,オレンジが現状です。ハンドメイドでは2/100ミリほどの誤差がある事がわかります。

エアーズジャパン PLEKオプション
価格 55,000円(税込)
PLEKによる測定、指板修正、フレット打ち直し、フレット端処理、フレット削り,ナット交換,サドル調整を必要に応じて行います。しかしながら,指板とフレットの端処理などはハンドメイドが優れています。
PLEKを利用した緻密な指板修正と職人が手ずから行う端処理とで丁寧な仕上げを行います。

オプション対象
すでにエアーズジャパンもしくはOTS LABからご購入いただいたギター
これからエアーズギターを購入される方(PLEKの時期に関しては以下を参照)
納期:2ヶ月前後
注意事項
完成後すぐのギターはさらにネックが動く場合がございます。そのためPLEK調整を行ってもその後狂いが生じてしまうかもしれません。
もし新しいギターでのPLEK利用は、ギター完成・日本到着から半年から1年以上時間が経過してギターの状態が落ち着いた頃にPLEKをおすすめします。
最初から完成したギターを弾きたい気持ちは誰しもあると思いますが,ギターの寿命が40-50年それよりももっと長い事を考えれば最初の1年ほどギターの動きを見てからギターを調整するという方法がもっとも理にかなっている様に思います。
指板にインレイが多く入っている場合
指板にインレイが多く,指板を削る事が難しいギターがあります。その場合にはフレット側の削り量を多くして対処する方法があります。
ワンポイントのポジションマークは万が一削られても交換が容易なのですが,ツリー・オブ・ライフのようなインレイの場合にはご相談ください。
バズ・フェイトン・チューニング・システム
ギターという楽器はピアノと比較するとチューニングが完全に合わない(と感じる人がいる)という問題を持っています。ピアノは各鍵盤ごとに弦が貼ってあるため鍵盤ごとのチューニングをかなり正確に合わせる事が可能です。
それに対して,太さとチューニングの異なる弦をほぼ同じ弦長でセットした場合には解放弦
が合っていても,押さえたフレットの音のチューニングが音痴と感じる場合があり得ます。そうした問題を解決したものがバズ・フェイトン・チューニングです。
ナットの形状も特殊で,サドルは6ミリ幅のものが必要になります。ブリッジの溝を削り直す改造が必要になります。
実際の効果は各弦の単音メロディが太くなります。(おそらく余分な共振が減るため単音がより太く感じられるのだと思われます。)そのためリードギターを弾いた際にメロディーがより強く表現力が上がると言えます。
コードの響きが7フレット以上の高い方まで行っても狂わず美しく響きます。Bm7の形のまま上がって行っても美しい響きを保ちます。
余計な力を入れずに演奏に集中できる為より音楽的な表現が可能です。


バズ・フェイトンのオプションに関してはお問い合わせください。
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